思考のエンジン 2 ライティング・エンジンとしてのワードプロセッサー いいだ つとむ
Outline
Summary
- エクリチュールについて考察する
- 手書きにおけるエクリチュール
もっと自由に断片的なテキストがお互いに絡み合い、一つの大きなテキストへ統合されていく
- タイプライターにおけるエクリチュール
- 「ロゴス中心主義」
何を伝えるかが「書く」前に明確になっている
- タイプライター思考の問題点とは
- ロゴス現前の問題
- デリダの主張:死の世界である
パロールとエクリチュール
- われわれは現前の不可能性を体験する 現前と代理 書かれたテキストがイデアを必然的に表現すること出来ないことの認識
一つのテキストを様々に「読む」ことが出来ることの発見
イデアというテキストの「指示対象」の排除
- ワードプロセッサー
エクリチュールを形式な記号の連鎖と考え、意味を考えないで処理する
それはWRITING という活動へとなる
エクリチュールを行うエージェンシー
想像的なエクリチュールを生成する人間の活動を構成するエイジェント
- 次章
- 想像的なエクリチュールを生成する人間の活動を構成するエイジェントの構造を検討し、空想的なライティングエンジンを組み立てる。
TsutomuZ.icon
前章の課題である、
タイプライター的思考を超える世界
とは、
もっと自由に断片的なテキストがお互いに絡み合い、一つの大きなテキストへ統合されていく
という、手書きのエクリチュールなのか?
それが
ワードプロセッサー =
エクリチュールを形式な記号の連鎖と考え、意味を考えないで処理する
となる?